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太陽電池生産量世界3位"Suntech Power"の光と陰

たまには(?)太陽電池関連の話でも・・・.

■光?
中国Suntech Power,太陽電池の年間生産能力1GWを達成
2009/01/14 16:09
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090114/164046/
947 中国の太陽電池メーカーSuntech Power Holdings Co.,Ltd.は,同社の江蘇省にある無錫工場の太陽電池のセルとモジュールの年間生産能力が1GWに達したと発表した(ニュース・リリース)。同生産能力を持つ工場の実現は「世界で初めて」(同社Chairman and CEOのZhengrong Shi氏)。生産能力の増強とあわせて,無錫に建設中だった建物面積が1万8000m2の本社が完成したことも発表した。建物の外壁などに100万kW/時の発電能力を持つ太陽光発電システムを設置している。これにより,年間600トンのCO2の排出が削減できるとする。このほか,エネルギー効率の良い建築材料を採用したり,地熱の温度制御機能,自動照明センサー,水の統合リサイクルシステムを備えている。Suntech Power は,2010年に開催する上海万国博覧会に向けて屋根に3MWの太陽電池を設置するプロジェクトや,10MWを超える発電設備の設置など多数の太陽電池システムの設置プロジェクトがあることも明らかにした。

■陰?
【中国】ソーラーセル最大手の Suntech Power、4,000人のリストラへ
2009年1月16日 17:30
http://japan.internet.com/finanews/20090116/2.html
金融危機による影響の下、中国のソーラーセル最大手 Suntech Power (无錫尚徳)が過去最大規模の人員削減を進めている。同社の元従業員が「中国経営報」に語った内容によると、「今回のリストラで4,000人近くを削減、一部の生産ラインはすでに稼働停止に陥っている」と語った。今回の危機は早くからその兆候が現れていた。Suntech Power の2008年年初の株価と株式時価総額はそれぞれ90ドルと109億ドルであったが、2008年12月29日の米国 NYSE 市場での株価は10.69ドル、株式時価総価額は約16億ドルに落ち込んでいる。同社の業績も金融危機発生後に急降下を示し、株式時価総価額は昨年一年間で約100億ドル(80%)減少した。しかしこうした状況は Suntech Power だけに限られたことではなく、ソーラーセル産業全体が瀕している問題である。受注量の激減、人員削減、一部製品の生産停止など、秋風が落ち葉を吹き払うように業界全体に吹き荒れている。「解雇対象の人員は Suntech Power 全体の30%前後に及ぶ。すでに50%程度の生産ラインが稼働停止状態だ」と、上述の元従業員は述べている。人員削減の手法も様々で、例えば契約満期をもって再雇用契約を行わない、あるいは試採用期間終了後に正社員としての契約を結ばない、能力試験を通じ不合格であれば再雇用しない、などの方策が採られているという。情報によれば今回の人員削減は昨年10月から開始され、毎月の対象者数は数百人単位に上っている。こうしたリストラ策は計画に則って行われており、総数は今月中にも4,000人前後に達すると見られている。中国経営報が Suntech Power に直接問い合わせたところ、同社広報部責任者の鮑俊氏は「これは人員削減ではなく、“季節的”な調整である。主因は不況に入って以来、当社の主な販売先であるヨーロッパ顧客の太陽エネルギー関連製品販売が低迷し、需要が大幅に減少した。よって、当社も稼働率を上げることが出来ず、現在は以前の50%程度にとどまっている。同様に2006年、2007年の年末時期にも相応の生産調整をしており、中国の大部分の企業が同じように対応している」と述べている。また同氏は、「数千人の従業員が解雇されたと言うが、“人員削減”という言い方は適切ではない。正確に言えば“淘汰”である。毎年一部の従業員の入れ替えを行っており、これは企業運営上、正常な方策だ。当社は優秀な人員を求めている」と語っている。ソーラーセル市場は雨後の竹の子のごとく増えた新進企業と金融危機、それと材料であるシリコンの供給が潤沢になるにつれ、大幅な値崩れが始まっている。しかし、各国政府がグリーンエネルギーを標榜し始めたことで、中長期的には大きな飛躍が期待されている。金融危機の中、多くの小規模企業が淘汰の荒波に消えると予想されるが、将来的な大市場となるのは間違いないだろう。

■真相?
株価を向上or維持させたいがための,必死のプレスリリース「光」と,元従業員によるスッパ抜きの「陰」
世界で初めて到達した 1GW/y(ギガワット/年)の生産工場の完成は祝福されるべきであろう.
しかし,その1GW工場の稼働率は50%を切っている状態(実際には30%ぐらいとの情報)で,箱はできたが中身がない・・・.
またその箱についても,リリース記事に載っているのはCGによる完成予想図であり,本当にどこまでできたのかどうか疑問.ましてや省エネ型の環境建築になっているかどうかなんて・・・大きな「」だ.(信じられるわけがない!)

#箱好き,カッコづけポーズ好きの中国人らしい・・・.

金融危機の影響による人員削減は,中国式バッサリ,アッサリと5000人の解雇(50%減)を実行したとのこと.また日本のMSK(2007年8月からSuntechの子会社)の工場でも,親会社からの指示もあり,”派遣切り”をしたらしい.

環境産業で伸び盛りだった太陽電池業界と言えども,この金融不況の影響は免れず,欧州を中心とした世界市場でも売れ行きは鈍っているのは事実である.

そんな中で,モロに影響を受けているのが,中国ブランド製品,Made in China製品
需要主導でモノが足りない!どんなものでも太陽電池であれば売れた・・・という,ここ1,2年の「太陽電池バブル時代」ははじけた.エンドユーザーによる買い控え,流通在庫の増加,生産調整による原料余り,,,と影響が連鎖した結果,「価格の下落」,「低品質製品の排除という市場原理が働いている.

売れ行きが鈍り,市場流通量が減ったとは言え,太陽電池は作れば売れるという状態が続いており(日本メーカー談)決して市場が衰退したわけではない.
安かろう悪かろうの中国製品が嫌われているだけなのだ.

Suntech広報は、自社の「社員淘汰」と言っているそうだが,淘汰の波にさらされているのは,世界の太陽電池市場の中での「中国ブランド製品」であって,「中国メーカーそのもの」である.

現在は数百社とも言われる中国の太陽電池メーカー群だが,2,3年後に生き残っている太陽電池メーカーは・・・一体いくつあるのだろうか?

太陽電池は,高額な耐久消費財であって,しかも欧州では「25年補償」が市場標準となっている.そんな商品を,わずか数年後にメーカーが潰れて無くなってしまうかもしれない・・・という状態の中国企業から買いたくないというのが理屈だろう.

中国太陽電池メーカーの負のスパイラルは・・・止まりそうにない.

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